3.2 55歳から10年間、資産運用をした場合
55歳から10年間、資産運用を行う場合、毎月「約21万円」を積み立てれば、65歳までに貯蓄3000万円を達成できます。
【内訳】
- 元本:2576万円
- 運用利益:424万円
10年間と20年間で運用利益を比較すると、20年間の方が利益率が約2倍となっています。
- 10年の場合:424万円
- 20年の場合:807万円
投資期間が長いほど「複利の効果が働く」ため、20年間投資のほうが、元本が少なくかつ利益が多くなっています。
上記をふまえ、資産運用は長期的に実施するほど、複利の効果で利益を生み出しやすくなるため、早いうちから利用を検討してみることをおすすめします。
4. 老後に向けて今のうちから備えをしよう
本記事では「貯蓄3000万円以上」の割合を30歳代〜70歳代で比較して紹介していきました。
貯蓄3000万円以上を達成している割合は、どの年代も1割程度となっており、老後を迎えている60歳代〜70歳代でも1〜2割です。
老後2000万円問題が話題となったように、現状の年金受給額では老後生活が赤字になることが予想されます。
そのため、年金だけに頼らない資金作りを今のうちから始めておけると安心できます。
老後資金を準備する際は、資産運用も検討し、効率よく資金準備ができると良いでしょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
太田 彩子