2.1 日本銀行以外の金融機関でも対応可能

汚れたり破れたりした紙幣の交換は、日本銀行以外の金融機関でも対応してもらえることがあります。

「近くに日本銀行の本支店がない」という場合は、いつも利用している金融機関の窓口で相談してみるとよいでしょう。

ただし、紙幣の状態によっては日本銀行による鑑定が必要となるケースもあります。

その場合は、交換に日数がかかりますのであらかじめ留意しておきましょう。

3. 「古いお札が使えなくなった」という詐欺に注意

新紙幣の発行に伴い、関連した詐欺行為が全国で多発しています。

中でも「旧紙幣が使えなくなるので、新紙幣と交換する」といって現金をだまし取ろうとする行為が多いようです。

お金にまつわる詐欺行為と聞くと、「高齢者を中心に狙われる」というイメージがあるかもしれません。

しかし、新紙幣に関する詐欺については若者世代も注意が必要です。

新紙幣への切り替えを初めて経験する若者は、「旧紙幣が使えなくなる」と聞くとそのまま信じてしまうことも想定されます。

大切な資産を守るためには、家族や友人間で「新紙幣に関連した詐欺が増えているみたいだよ」と注意喚起をするようにしましょう。

4. 旧紙幣はそのまま使うことができる

旧紙幣はそのまま使うことができる

引き出しにしまった旧1万円札の写真

metamorworks/istockphoto.com

新紙幣の発行開始に伴い、新しいデザインの紙幣に注目が集まっています。

しかし、古い紙幣が使えなくなるわけではありませんので、タンス預金や手元にある現金をあわてて両替に行く必要はありません。

また、新紙幣発行に関連した詐欺行為にも注意が必要です。

すでに全国各地で「古い紙幣が使えなくなる」という理由で現金を回収に来る手口が多発しています。

他にも「新紙幣と交換するのでATMで振り込みをしてほしい」といったものなど、さまざまな手口が想定されますので十分注意するようにしましょう。

参考資料

椿 慧理