1.1 古い紙幣のタンス預金を見つけたらどうすべき?

自宅の整理をしていると、古い紙幣のタンス預金を見つけることもあるかもしれません。

筆者は銀行員として窓口業務に携わった経験がありますが、「聖徳太子の一万円札が出てきた」と窓口に持ってこられる方も多くいらっしゃいました。

古い紙幣であっても現在も利用できますので、慌てて銀行へ両替などに行く必要はありません。

ただし、自宅に現金を保管することは、防犯上の観点からはできるだけ避けた方がよいといえます。

災害・火災などで失ってしまうリスクも軽視できません。

少しの金額であればリスクは少ないかもしれませんが、タンス預金の金額によっては預金へ預け入れることを検討してみましょう。

2. 破れたり汚れたりした紙幣は交換が可能

アルミニウムや銅でできている硬貨と違い、紙で作られている紙幣は破れたり汚れたりすることも珍しくありません。

日本銀行によると、紙幣の寿命は長くても5年程度とされていることからも、紙幣は傷みやすいことが分かります。

長く現金で保管していたタンス預金を確認すると、「シミがついて汚れてしまった」、「湿気でボロボロになってしまった」ということもあるでしょう。

汚損、破損してしまった紙幣は、日本銀行の本支店で交換してもらうことができます。

交換が可能となる条件は下記の通りです。

  • 券面の3分の2以上が残存するもの
  • 券面の5分の2以上3分の2未満が残存するもの

たとえば、「紙幣を誤って破ってしまった」という場合でも、上記の面積が残っていれば新しい紙幣へと交換してもらえます。

交換を依頼する際は、事前に来店の予約をしたうえで現金を持ち込みましょう。