「老後資金を貯めたい」と相談に来られた方に「何歳まで働こうとお考えですか?」と質問すると、少し前までは「60歳や65歳」と答える人が多かったですが、最近は「70歳まで」と答える人が少しずつ増えてきたように感じます。

一昔前であれば「老後」と呼ばれた年齢まで働く方が多くなっている印象で、いつまで働き続けようか悩まれる方も多いでしょう。

では、実際にいま老後生活を送っている70歳代の貯蓄額や年金額はどれくらいなのでしょうか。

今回は特に「おひとりさま」に絞って確認していきたいと思います。

1. 【65歳以上の世帯】単身世帯の割合は何パーセント?

厚生労働省が2024年7月5日に公表した厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上のいる世帯は2695万1000世帯(全世帯の49.5%)。

【写真5枚】65歳以上のいる世帯数。2枚目~70歳代の「貯蓄&厚生年金・国民年金月額」もまとめてみる

65歳以上のいる世帯数

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」

65歳以上の者のいる世帯の世帯構造を見ると、次のグラフの通り。