4. 【年金月額】標準夫婦の厚生年金は「23万483円」

次は、標準的なケースでの厚生年金額の標準報酬月額と厚生年金に加入した期間はどのくらいなのかみてみましょう。

厚生労働省が2024(令和6)年度の年金額の例として提示したものをもとにすると、夫が厚生年金に40年間加入、妻が専業主婦の場合の厚生年金の給付水準は以下のとおりです。

4.1 標準夫婦の厚生年金月額

厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):23万483 円
【内訳】

  • 夫 40年間の平均的な収入としては平均標準報酬「43.9万円」:16万2483円
  • 妻 第3号被保険者として満額の老齢基礎年金を受給:6万8000円

前述の夫の平均標準報酬「43万9000円」は、賞与も含んだ月額換算のため年収にすると約530万円です。

賞与は、2003年4月に毎月の給与と同じく厚生年金保険料の対象となる「総報酬制度」が導入されました。

もし、厚生年金を月額20万円以上もらうとすれば、平均標準報酬「43万9000円」、年収にして約530万円以上を得ること、厚生年金に40年以上加入し続ける必要があるといえます。

5. 男性の厚生年金額のまとめ

厚生年金を「月額20万円以上」もらえる21.7%の人々の年収は、今回ご紹介した標準的なケースの夫よりも平均標準報酬が高い、厚生年金の加入期間が長いなどが考えられます。

ご自身の年金受給予定額につきましては、ねんきん定期便やねんきんネットを確認すると良いでしょう。

参考資料

舟本 美子