4. 公的年金以外の老後準備

ねんきん定期便などで年金の見込額を見た方は、「意外に少ない・足りない」と感じるかもしれません。

十分な貯蓄がない場合、働き続けることも選択肢となりますね。

しかし、公的制度の正しい理解が不可欠です。在職老齢年金の制度を知ったうえで基準額を超える作戦もありますが、知らずにカットされると大きな痛手です。

繰下げ受給においても重要な判断基準となるので、難しく感じる場合は年金事務所などでも相談してみましょう。

また、年金だけで不足する場合は、働く以外の選択肢も持っておけると安心です。

例えば貯金について。1万円の貯金も10年では120万円ですが、20年続ければ240万円になります。そこに複利の利息を付けることを考えればさらにその差は大きくなるでしょう。

自分の将来のためにも、少しでも早くに対策を考え始めることが重要です。

5. まとめにかえて

老後の生活に備えて、パートタイムで働くなど、年金だけに頼らずに対策を進めている人は多いと思います。

それでも、年金は老後の生活を支える重要な柱です。基本的な年金制度を理解することに加えて、今回取り上げたような少し複雑な制度についても知っておくことは有益です。

自分の理想の老後生活を実現するために、今から少しずつ準備を始めてみてくださいね。

参考資料

足立 祐一