40歳代や50歳代の現役世代の中には、老後に向けてそろそろ資金対策を始めようと考えている方も多いでしょう。

近年の物価の上昇もあり老後への不安が高まる中、様々な施策が進んでいます。6月からスタートした「定額減税」や、住民税非課税世帯や低所得世帯への10万円給付、電気・ガス料金の一部補助などは耳にしたことがあるでしょう。

では実際のところ、老後の生活にはどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。本記事では、気になる「現シニア世代は毎月いくらぐらいを使って生活しているのか」について解説していきます。

1. 電気・ガス料金の補助「酷暑乗り切り緊急支援」8月から3ヵ月間再開

2024年6月21日の岸田総理の記者会見で、2024年5月末で終了していた電気・ガス料金の一部補助が、「酷暑乗り切り緊急支援」として8月~10月の3ヶ月間再開されることが公表されました。

具体的な内容については明言されていませんが、この措置によって「年末までの消費者物価の押し下げ効果を、措置がなかった場合と比べ、月平均0.5%ポイント以上とするべく検討する」とされています。

物価水準が高止まるなか、安心して老後を迎えられる国となっていくのか、国を挙げての支援が急務となっています。

ここからは、実際に年金暮らしをしているシニアたちのお金事情について見ていきましょう。