4. 老後の資金準備、どうする?今こそ「自助努力」が重要に
「老後2000万円問題」や「物価高騰」によって、将来の生活に対する不安がますます高まっています。こうした状況では、国や企業に頼るだけでなく、自分自身で資産を増やすための「自助努力」がますます重要になっています。
老後資金の準備は、期間が長いほど貯めやすくなるものです。しかし、毎月の住宅ローン返済や子どもの教育資金など、目の前の出費に追われてしまい、なかなか貯金ができないこともあるでしょう。
今の低金利時代では、銀行の定期預金で資産を増やすのは非常に難しいです。物価上昇のスピードを考えると、定期預金だけでは老後の資金を十分に確保することは難しいでしょう。
4.1 貯蓄だけではない資金準備法
老後資金を準備する方法は、貯蓄だけに限りません。保険や投資信託を活用した資産運用も一つの方法です。
また、NISAやiDeCoなど、少額から始められる制度を利用することも有効です。これらの制度を活用することで、将来の生活資金を効率よく準備することができます。
ただし、投資にはリスクが伴います。自身のライフスタイルやリスク許容度に合った方法をじっくりと検討し、無理のない範囲で資産運用を始めることが大切です。
長期的な視点で資産形成に取り組むことが、安心した老後生活への第一歩となるでしょう。
今こそ、自分自身で未来を切り開くための準備を始めましょう。
参考資料
足立 祐一
執筆者
一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位・2019年3位・2020年1位・2021年2位と安定して好成績をおさめた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
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厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
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最終更新日:2024年11月11日