2.2 妻の年金手取り額はいくら?
妻の年金手取り額と天引き額のシミュレーション結果は下記のとおりです。
【天引き額】
- 所得税:0円
- 住民税:0円
- 国民健康保険:約6万5000円
- 介護保険料:約2万円
額面の金額は年金60万円ですが、実際の手取り額は約51万円となり、こちらも約10%ほど税金や社会保険料として天引きされていることがみてとれます。
妻の場合も夫と同様に、控除を差し引いた合計額の合計が一定基準以下となるため、所得税・住民税が非課税となります。
上記をふまえ、実際に受け取れる年金手取り額は、額面の金額の9割程度を想定しておきましょう。
3. 年金振込通知書を確認しよう
本記事では、夫婦2人で「額面の年金額が20万円」だった場合の、年金手取り額についてシミュレーションしていきました。
普段メディアで取り上げられている年金額や、ねんきんネットから確認できる年金見込額は「額面」で提示されているケースが多いため、手取り額もしっかりとシミュレーションしておけると良いです。
なお、毎年6月頃に送付される「年金振込通知書」には、年金から天引きされる額と、手取り額も記載されているため、年金受給をしている方は確認してみることをおすすめします。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 練馬区「国民健康保険料の計算方法(令和6年度)」
- 練馬区「65歳以上の方の介護保険料の決め方」
- 日本年金機構「所得金額の計算方法」
- 国税庁「No.1199 基礎控除」
- 文京区「住民税の計算」
- 日本年金機構「年金から差し引かれている税金の計算方法を教えてください。」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
和田 直子