2024年7月5日、国民生活基礎調査の最新データが公表されました。

調査結果の概要によると、生活意識が「苦しい」と回答した世帯が増加しており、世帯の平均所得は減少したとのことです。

今回は、「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」から、生活意識や所得の状況などを見ていきます。

また、公的年金や恩給を受給している高齢者世帯において、公的年金や恩給が総所得に占める割合も確認しましょう。

1. 生活意識が「苦しい」世帯は59.6%

厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、生活が「大変苦しい」または「やや苦しい」と答えた方の割合が59.6%に上り、前年比で8.3%の増加となりました。

上の図は「全世帯」を対象とした意識調査ですので、「高齢者世帯」と「児童のいる世帯」の生活意識も見てみましょう。

高齢者世帯では、生活が苦しいと答えた方の割合は59.0%(前年比+10.7%)、児童のいる世帯では65.0%(前年比+10.3%)となっています。

どちらの世帯も前年比で1割以上増加しており、昨今の物価高の影響などが垣間見えます。

では、所得面ではどうでしょうか。