2. 平均所得金額は524万2000円に減少

「全世帯」における平均所得金額は、前年比ー3.9%の524万2000円となっています。

過去10年間で最も平均所得金額が多かったのは、2016年の560万2000円です。

それに比べると最新年度では36万円も低下しており、物価の上昇に対して収入が減少するという状況に陥っています。

世帯別に見ると、「高齢者世帯」が前年比ー4.2%の304万9000円、「高齢者世帯以外の世帯」が前年比ー2.1%の651万1000円、「児童のいる世帯」が前年比+3.5%の812万6000円となりました。

児童のいる世帯以外はマイナスとなっており、家計収支が悪化している世帯は増えているものと思われます。

2.1 平均所得金額以下の割合は62.2%

所得金額階級別に、世帯数の相対度数分布を見てみましょう。

所得金額階級別世帯数の相対度数分布

所得金額階級別世帯数の相対度数分布グラフ

出所:2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ 各種世帯の所得等の状況