キャビンアテンダント(CA)は、空の旅を支える航空業界では欠かせない重要な職業です。夏休みの旅行シーズンには、キャビンアテンダントを見かけることで将来の夢として意識する小中学生も出てきます。
華やかなイメージがある一方、キャビンアテンダントの平均年収や訓練期間、労働条件についてはあまり詳しく知られていません。
そこで本記事では、キャビンアテンダントの平均年収や訓練期間、労働条件について詳しく解説していきます。
キャビンアテンダントの具体的な業務内容についても紹介しているので、キャリア選択の検討材料として参考にしてください。
1. キャビンアテンダント(CA)とはどんな仕事?
まずは「キャビンアテンダント」とは、どのような仕事なのかについて確認していきましょう。
キャビンアテンダントとは、乗客が安全で快適なフライトができるようにサービスを提供する職業で「フライトアテンダント」「客室乗務員」とも呼ばれています。
航空業界における「花形職業」として根強い人気を誇っており、キャビンアテンダントを目指したいと考えている人も多く存在します。
そんな華やかなイメージが強いキャビンアテンダントですが、実際の業務は意外とハードなものとなっています。
次章にて、キャビンアテンダントの業務内容についてみていきましょう。
2. キャビンアテンダント(CA)の業務内容
キャビンアテンダント(CA)の業務内容1/3
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キャビンアテンダントの業務内容は「乗客が快適なフライトができるようなサービス提供」をするだけでなく、「緊急時の保安対応」も行います。
まず、サービス提供の具体的な業務は下記の内容が挙げられます。
- 機内食や飲み物を乗客に提供
- 新聞や雑誌を提供、機内でのお土産や免税品を販売
- 出口にて乗客を見送り
- 乗客の忘れ物の有無を確認
そのほかにも、備品の貸し出しや乗客同士のトラブル対応なども行っており、快適な空の旅が送れるよう、幅広いサービスを提供しています。
次に、緊急時の保安対応としては、下記の業務を遂行します。
- 機長らと飛行中の揺れや天候などをブリーフィング
- 乗客へ非常時の行動方法を説明
- 急病人の対応
- ハイジャックや緊急事態に備え状況を常に把握
そのほかにも、緊急時に乗客の不安解消や、不審物・危険物の発見や対応なども行っています。
乗客は「快適なフライトサポート」だけを意識しがちですが、キャビンアテンダントは常に緊急事態に備え、安心して目的地へ到着できるよう努めていることがわかります。
そんなキャビンアテンダントですが、平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
次章にて、キャビンアテンダントの平均年収・平均求人賃金などを確認していきましょう。
3. キャビンアテンダント(CA)の平均年収はいくら?
厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag 客室乗務員」によると、キャビンアテンダントの平均年収は「534万円」となっています。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円であることから、キャビンアテンダントは比較的年収の高い職業であるといえます。
なお、年代が上がるにつれて年収は増加傾向となり、50歳代後半でピークを迎えます。
50歳代後半の平均年収は899万5900円となっており、40歳代後半から一気に年収が上がっているのがみてとれます。
キャビンアテンダントを仕事にする人の平均年齢は34.1歳となっており、比較的若い年代に支えられている仕事ですが、長いキャリアがあるほど年収にも影響していることがうかがえます。
4. キャビンアテンダント(CA)になるための訓練期間
では最後に、同じく厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag 客室乗務員」より、キャビンアテンダントになるための訓練期間・労働条件について見ていきましょう。
資料によると、キャビンアテンダントを仕事にしている人の最終学歴は83.8%が大卒となっています。
- 高卒未満:2.7%
- 高卒:10.8%
- 専門学校卒:10.8%
- 短大卒:13.5%
- 高専卒:2.7%
- 大卒:83.8%
- 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む):2.7%
- 博士課程卒:0.0%
- わからない:5.4%
上記をふまえると、学歴は短大卒以上が一般的であることがうかがえますが、特別な資格は必要ありません。
とはいえ、外国人客への対応も求められるため、英語力が必要とされる場面が多くあります。
また、視力においても採用時に一定基準等を設けている会社もあります。
航空会社に入職後は、機内サービスや保安に関する訓練などを行い、その後キャビンアテンダントとして勤務します。
多くの航空会社では、新人乗務員はまず国内線を中心に経験を積み、基本的なスキルを習得した後、国際線へとステップアップし、専門性とキャリアを磨いていきます。
5. キャビンアテンダント(CA)の労働条件
キャビンアテンダントの勤務時間、休日は不規則であり、多くの場合はシフト制の勤務となります。
一例として、厚生労働省が公表している資料によると、キャビンアテンダントの労働時間は月に平均148時間となっています。
労働基準法では、法定労働時間は「1日8時間、1週40時間以内」と定められており、多くの企業ではフルタイム労働時間を週40時間に設定しているケースが多いです。
労働時間を週40時間と仮定し一ヶ月で換算すると、単純計算で「160時間」となるため、キャビンアテンダントの労働時間は比較的短いといえるでしょう。
とはいえ、国際線に乗務する場合、長距離のフライトになるため、10数時間にわたって勤務したり、数日間日本に帰れないことも。
そのため、平均よりも短時間労働という良い側面もありますが、体力的な負担やワークライフバランスの確保は容易ではない職業と言えるでしょう。
6. キャビンアテンダントの職業について知ろう
本記事では、キャビンアテンダントの平均年収や訓練期間、労働条件について詳しく解説していきました。
キャビンアテンダントは、空の旅を支える華やかな職業ですが、実は乗客が安全に目的地に到着できるよう、常に緊急時に備えた対応をしています。
平均年収は比較的高く、労働時間も短い傾向にありますが、不規則な勤務形態となっていることからプライベートの確保が難しいという難点もあります。
キャリア選択として、キャビンアテンダントを検討している方は、良い面だけでなく、入職前に考えておきたい課題面にも目を向け、しっかりと考えておけると良いでしょう。
参考資料
太田 彩子