5. キャビンアテンダント(CA)の労働条件

キャビンアテンダントの勤務時間、休日は不規則であり、多くの場合はシフト制の勤務となります。

一例として、厚生労働省が公表している資料によると、キャビンアテンダントの労働時間は月に平均148時間となっています。

労働基準法では、法定労働時間は「1日8時間、1週40時間以内」と定められており、多くの企業ではフルタイム労働時間を週40時間に設定しているケースが多いです。

労働時間を週40時間と仮定し一ヶ月で換算すると、単純計算で「160時間」となるため、キャビンアテンダントの労働時間は比較的短いといえるでしょう。

とはいえ、国際線に乗務する場合、長距離のフライトになるため、10数時間にわたって勤務したり、数日間日本に帰れないことも。

そのため、平均よりも短時間労働という良い側面もありますが、体力的な負担やワークライフバランスの確保は容易ではない職業と言えるでしょう。

6. キャビンアテンダントの職業について知ろう

本記事では、キャビンアテンダントの平均年収や訓練期間、労働条件について詳しく解説していきました。

キャビンアテンダントは、空の旅を支える華やかな職業ですが、実は乗客が安全に目的地に到着できるよう、常に緊急時に備えた対応をしています。

平均年収は比較的高く、労働時間も短い傾向にありますが、不規則な勤務形態となっていることからプライベートの確保が難しいという難点もあります。

キャリア選択として、キャビンアテンダントを検討している方は、良い面だけでなく、入職前に考えておきたい課題面にも目を向け、しっかりと考えておけると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子