国民年金の平均月額は「5万6316円」、厚生年金の平均月額は「14万3973円」となっており、現役時代の給与と比較すると少ない金額といえます。
さらに上記は「額面」の金額であり、実際にはここから現役時代と同様に「税金」や「社会保険料」が差し引かれます。
老後は、「公的年金」が生活を支える大きな収入源となりますが、ご自身の将来受け取れる年金についてよく知らず不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
世帯状況によって天引き額は変わりますが、額面の金額のおよそ10〜15%は税金・社会保険料として天引きされるケースが多いです。
一方で、年金から税金・社会保険料が天引きされない人もいます。
年金から税金も社会保険料も天引きされない人とは、どのような人なのでしょうか。
本記事では、年金から税金も社会保険料も天引きされない人の特徴について詳しく紹介していきます。
8月15日の年金支給日に向けて「そもそも年金から何が天引きされるのか」についても解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
1. 年金から天引きされる「税金」と「社会保険料」
まずは、「そもそも年金から何が天引きされているのか」という部分から確認していきましょう。
年金から天引きされている税金・社会保険料は下記4つです。
- 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料(社会保険料)
- 介護保険料(社会保険料)
- 所得税および復興特別所得税(税金)
- 個人住民税(税金)
年金支給月になると、上記の税金・社会保険料が天引きされた後に、口座へ年金が振り込まれます。
ご自身の年金から天引きされている税金・社会保険料は、毎年6月頃に送付されている「年金振込通知書」から確認できます。
年金振込通知書には、天引き額以外にも「額面の年金額」や「天引き後の手取り額」なども記載されているため、あわせて確認しておきましょう。
なお、多くの人の場合は、支給される年金から税金や保険料が天引きされますが、なかには「税金も社会保険料も天引きされない」ケースもあります。
次章にて、税金も社会保険料も天引きされないケースについてみていきましょう。