3. ゆとりのある生活を目指すために

収入アップを目指して、転職活動を行う方も多いですが、収入アップしただけで余裕のある生活を確保するのはそう簡単な話ではありません。

転職し、自分の力で生きていく道を選択することが一般化してきた現代では、キャリアアップで収入アップを達成できた場合、少しでも効率的に資産を増やしていく方法を考えましょう。

物価上昇率は依然として高い水準になっていますので、現在の普通預金金利ではインフレに対応できずに、現金の実質的な価値はどんどん目減りしていきます。

新NISAやiDeCoなどの税制優遇を受けながら資産形成ができる制度を活用して、効率的に資産を増やしていくのも一つの選択肢です。

また、現在は通貨リスクに備えて外貨運用を取り入れる方も増えてきました。

日本銀行による金融正常化にも時間がかかるとの見通しで、日米の金利差は依然として縮まらず、より金利の高いドルを買って、円を売る動きが活発化しています。

外貨運用を取り入れることで、円の下落リスクに備えつつ、高金利のドルを活用して効率的に資産形成をすることができます。

もちろん資産運用にはリスクが伴いますが、円を持ち続けることもリスクの一つですので、自分にはどんな選択肢が合っているのかを見極めつつ、様々な方法を駆使していくことが大切です。

4. 「資産を守る」の視点でバランスを調整しよう

労働者への賃上げ政策が進められているものの、実質賃金が低下する一方の日本。

正社員と非正規雇用者、男女別、役職別に平均給与をみていきました。

年収を上げるのは昇進以外にも転職が大きく影響するので、前向きに検討している方も多いでしょう。

入ってくる収入を増やせれば、その分家計に余裕が生まれます。しかし、収入の高まりで自然と支出が上がることもよくあります。インフレの進行により、資産の価値が目減りすることも考えられます。

こうした事態にそなえ、収支の把握や資産の守り方はしっかり考えておきましょう。

参考資料