2024年7月8日、厚生労働省は「毎月勤労統計調査」の令和6年5月分結果速報を公表しました。
前年同月と比較して、一般労働者・パートタイム労働者ともに賃金上昇となりましたが、依然として、実質賃金はマイナスであり、物価上昇に賃金の伸びが追い付いていない状況が続いています。
政府は2024年の最重要課題として「賃上げ」を掲げ、骨太方針を進めるものの課題は山積している状況です。
今回は、最新の意識調査をもとに「正社員」と「非正規社員」の給与事情を比較していきます。
正社員として昇進すれば満足な給与が受け取れるのか気になる方も多いので、記事の後半では「部長・課長・係長」といった中間管理職の給与事情についても紹介します。
1. 「正社員」と「非正規雇用」の平均給与を比較
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均給与は2018年から徐々に上昇しています。
1.1 「正社員」平均給与の推移
- 2018年:506万7000円
- 2019年:508万2000円
- 2020年:501万9000円
- 2021年:515万7000円
- 2022年:523万3000円
2022年時点における正社員の平均年収は523万3000円となりました。
では、「非正規社員を含む」平均給与はどうなるのでしょうか。