7. 【年齢別】国民年金保険料納付率の推移
<最終納付率>
- 20〜24歳:85.48%
- 25〜29歳:75.01%
- 30〜34歳:76.63%
- 35〜39歳:80.69%
- 40〜44歳:82.46%
- 45〜49歳:83.78%
- 50〜54歳:83.33%
- 55〜59歳:86.81%
<現年度納付率>
- 20〜24歳:71.77%
- 25〜29歳:62.07%
- 30〜34歳:65.85%
- 35〜39歳:70.56%
- 40〜44歳:74.27%
- 45〜49歳:75.22%
- 50〜54歳:75.94%
- 55〜59歳:80.03%
25歳以降は、年齢を経るごとに納付率が増えています。最も最終納付率が低いのは25〜29歳の75.01%です。
一方で、20〜24歳の最終納付率は85.48%で、全年代で2番目に高い数字となっています。
「若者の納付率が低い」と一概にはいえないことがわかります。
なお、納付率は学生納付特例制度や産前産後免除月数のような猶予・免除を受けている月数を除いて算出しています。
そのため、国民全体の納付率は上記の割合よりも低くなるでしょう。
8. まとめにかえて
年金受給額を増やす方法はさまざまです。
資産状況やリタイアプランにあわせて、挑戦しやすいものに取り組んでみるとよいでしょう。
年金受給額を増やすには相応の保険料納付が必要です。現役中の負担増加は気がかりですが、保険料をきちんと納めなければ満足いく年金額は受け取れません。
加えて、国民年金や厚生年金は障害認定時や自身が亡くなったときにも支給されるものです。
将来やもしものときに安心して暮らせる資産をつくれるよう、適切な納付を続けましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「適用事業所と被保険者」
- 日本年金機構「付加年金」
- 厚生労働省「令和5年度の国民年金の加入・保険料納付状況~ 令和5年度の最終納付率は 83.1% ~」
石上 ユウキ