2. 年金世帯への追加の給付金とは?
岸田総理が6月21日の記者会見で話した内容をまとめると、以下になります。
- 物価の高止まりに対して「2段構えでの対応をとっていく」
- 「酷暑乗り切り緊急支援」として、8~10月の3カ月分の電気・ガス料金を補助する
- 年金受給世帯や低所得者世帯を対象に追加給付金の支援を検討する
電気・ガス料金については今年の5月まで補助が行われていましたが、燃料価格の高騰が落ち着いたことを理由に一旦終了しています。
補助終了後も電気・ガス料金が急騰し、国民生活に大きな影響が出る場合は、機動的に対応するという方針を示していましたが、わずかな期間で補助金が復活する形になりそうです。
給付金についての詳細はまだ発表されていませんが、これまで給付金の対象となっていた「住民税非課税世帯」や「低所得世帯」に加え、「年金受給世帯」も対象となる見込みです。
追加の給付金が検討されている年金受給世帯ですが、次章にて実際にどのくらいの年金を受給しているのか見ていきましょう。
3. 国民年金・厚生年金の平均受給額と年金月額階級別受給者数
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号) 受給権者の平均年金月額は14万3973円、国民年金は5万6316円となっています。男女別の平均年金月額は以下の通りです。
【男性】
- 厚生年金:16万3875円
- 国民年金:5万8798円
【女性】
- 厚生年金:10万4878円
- 国民年金:5万4426円
実際の年金受給額は個人差が大きいものなので、受給額ごとの受給者数も見てみましょう。