2024年1月にNISA制度が改定され、「新NISA」制度がスタートしました。

2024年6月12日、金融庁が公表した「NISA口座の利用状況に関する調査結果」によると、NISA口座数は令和5年12月末時点では約1100万口座であったのに対し。令和6年3月末時点で、NISAの口座数は約2300万口座となっています。

短期間で、これだけ口座数が増加しているということはいかにNISA制度が注目されていたかがわかります。

貯蓄から投資への流れが活発化していくなかで、NISA制度の改定をきっかけに老後資金への意識が高まってきた方も多いかもしれません。

本記事では、新NISAの「つみたて投資枠」を活用して、老後資金2000万円をつくるために必要な積立額を、「利回り3%・5%」で「40歳・45歳・50歳」からの年齢別にシミュレーションしていきます。

1. 新NISA(ニーサ)のポイントをおさらい

2014年1月に創設され、2024年1月に改良され生まれ変わった「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」。

新しいNISAの主なポイントは以下の通りです。

【写真全8枚中1枚目】新NISAのポイント。2枚目の写真で「新NISAでの資産運用シミュレーション結果」を紹介

新NISAのポイント

出所:金融庁「新しいNISA」を元にLIMO編集部にて作成

1.1 【新しいNISAのポイント】

  • 非課税保有期間:無期限化
  • 口座開設期間: 恒久化
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
  • 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
  • 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)