1.2 「年間収入1200万円以上」世帯の貯蓄割合

年間収入が1200万円以上である世帯の場合、収入の何%を貯蓄に回しているかの調査結果は以下の通りです。

【写真全2枚中1枚目】年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)2枚目では、世帯年収の分布を掲載。

【写真全2枚中1枚目】年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)2枚目では、世帯年収の分布を掲載。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)から筆者作成

  • 貯蓄しなかった:19.5%
  • 5%未満:3.5%
  • 5~10%未満:9.1%
  • 10~15%未満:19.5%
  • 15~20%未満:4.2%
  • 20~25%未満:14.6%
  • 25~30%未満:1.0%
  • 30~35%未満:8.4%
  • 35%以上:20.2%

年間収入1200万円以上の世帯では、収入のうち30%以上貯蓄した世帯が最も多くなりました。

ただし、注目しておきたいポイントは、収入のうち15%未満しか貯蓄できなかった世帯が半数以上いるということ。

さらに、年収が1200万円以上あるにもかかわらず、まったく貯蓄できなかったという世帯も約20%います。

この調査から、年収が1200万円以上でも、5世帯のうち1世帯は、貯蓄ができていないいわゆる高所得貧乏の状態であると言えます。

次の章からは、高所得貧乏に陥ってしまう原因や効率よく貯蓄するポイントを深堀りしていきましょう。