5. 2024度の公的年金は2.7%増額も物価上昇率を下回り実質的目減りに…

2024年度の年金額は賃金や物価などの上昇を背景に前年度から2.7%増額となりました。

しかし、マクロ経済スライドにより物価上昇率を下回るため、数字は増えているものの実質的には目減りとなります。

年金は毎年度見直しが行われており、2年連続の増額となっていますが、物価上昇率には追い付かないため、増額を肌で感じことは難しいといえるでしょう。

こうしたインフレリスクも考慮しながら、老後対策を進めていく必要があります。

6. 年金のよくある質問(FAQ)

ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。

6.1 Q1. 国民年金の第1号被保険者とはなんですか?

A1. 国民年金は働き方等により、第1号被保険者~第3号被保険者にわけられます。

  •     第1号被保険者:自営業者や20歳以上の学生、無職などが対象。国民年金保険料の納付義務がある
  •     第2号被保険者:会社員や公務員などが対象。国民年金保険料を直接納めることはない
  •     第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者。国民年金保険料を直接納めることはない

6.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?

A2. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。

もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。

6.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?

A3. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。

保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。

参考資料

和田 直子