2. ほったらかし投資でFIRE原資は貯められる?

資産運用にはさまざまな手法があり、中には積立投資のように毎月コツコツ積み立てていくことで資産を築く方法もあります。

FIREというと積極的な資産運用が必要となるイメージがありますが、積立投資のようなほったらかし投資で実現することはできるのでしょうか。

ここでは、具体的な数字を用いてFIREの実現に必要な毎月の積立額をシミュレーションしてみましょう。

2.1 ケース①:20年後にFIREを目指すときに必要な毎月の積立額

まずは、20年後に7500万円を貯めてFIREを目指す場合に必要な積立額についてです。

【ケース①】

  • 目標額:7500万円
  • 運用期間:20年間
  • 想定年利:4%
  • 毎月の積立額:20万4486円

【写真1枚目/全3枚】20年後に7500万円を貯めてFIREを目指す場合。次の写真では「25年後に7500万円を貯める」をシミュレーション

20年後に7500万円を貯めてFIREを目指す場合

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

ケース①では、毎月約20万円の積立額が必要な結果となりました。

毎月20万円もの積立額を確保するためには、どれくらいの収入が必要となるのでしょうか。

総務省統計局の家計調査(2023年平均結果)によると、2人以上世帯の1ヶ月あたりの平均支出は29万3997円です。

これに先ほどの積立額を足すと約49万8000円となりますので、およそ50万円以上の手取り収入がある人は実現できる計算となります。

とはいえ、毎月20万円もの金額を20年間投資し続けることは、多くの人にとってハードルが高いといえるでしょう。