2. 「老後2000万円」では足りない場合も
老後を不自由なく生活していくには、どのくらいの資産があるとよいのでしょうか。
2019年に金融庁の金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書で、「老後の30年間で約2000万円が不足する」という試算が公表されたことは記憶に新しいでしょう。
このことから、資金面で老後を不自由なく生活していくには2000万円は必要であると認識されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、近年では年金が減少する可能性があることやインフレが進んでいることもあり、夫婦2人で老後を不自由なく生活していくには2000万円以上必要といった声も見られるようになっています。
実際には夫婦で受け取れる予定の年金の額や、持ち家か賃貸かなど状況に応じて必要な資金は変わりますが、老後資金の準備はよりしっかり取り組む必要があるといえます。
また、老後2000万円問題には病気・介護費用やレジャー費用、リフォーム費用などが入っていないことにも注意が必要です。