7. ビジネスでも使う関西弁:いらう
「いらう」は、「触る」という意味合いの関西弁。
一説ではもともと「弄う(いろう)」という古語だったものが変化して「いらう」になったとも考えられています。
ビジネスシーンや職場でも「この書類、いらわんといてな(この書類触らないでね)」のように使われることがあります。
8. ビジネスでも使う関西弁:あんじょう
「あんじょう」は「上手に」「具合よく」といった意味の関西弁です。「あんじょうやりや(うまくやってね)」というように使います。
異動して間もない頃は意味がよく分からず、なんと「愛知県にある安城市のことかと勘違いした」という人も。
関西のなかでも、とくに大阪・京都において世代が上の方によく使われているようです。
9. ビジネスでも使う関西弁:行きしな/帰りしな
「行きしな」は「行く途中」、「帰りしな」は「帰る途中」という意味合いの関西弁です。
関西以外にも中四国や東海など、西日本を中心とした広い地域で使われています。
10. ビジネスでも使う関西弁:かんにん
「かんにん」は「ごめんなさい」「失礼しました」といったニュアンスで使われる関西弁。
怒りに耐えて相手の過ちを許すことを意味する仏教用語「堪忍(かんにん)」が語源と考えられています。
「かんにんな」「ほんまかんにんやで」など、関西の職場でも耳にした人もいるでしょう。
11. ビジネスでも使う関西弁:自分(二人称)
共通語では、自分自身を指す一人称として使う「自分」。関西では、相手を指す二人称として「自分」を使う場面もあります。
慣れない間「『自分』だと会話の流れがおかしい」と混乱した人も少なくないようです。
こうした地域性があらわれるのが、日本語のおもしろいところ。こうした地域性・県民性はお金の面でも顕著なのでしょうか。
次の章からは、関東と関西の年収事情を比べてみました。