1.2 給与が20%上がるよりも「転勤なし」の会社が好まれる

転勤と引き換えに評価が上がり、結果として年収の増加に繋がるという話はよく聞きます。

実際には転勤による負の効用を、給与増加に伴う正の効用でどれほど埋められているのでしょうか。

転勤による応募意欲への効用

転勤による応募意欲への効用

出所:パーソル総合研究所「転勤に関する定量調査」

結果、転勤による効用の減少分は、給与20%増加に伴う効用の増加分では埋められないことがわかりました。

給与アップよりも転勤がないことの方が、多くの人にとって重要視されるということですね。

1.3 不本意な転勤は離職の理由に

転勤制度は定着にどれほどの影響を及ぼすのでしょうか。

不本意な転勤による離職傾向の調査を見ていきましょう。

【転勤】不本意な転勤によって離職を考える人は約4割

【転勤】不本意な転勤によって離職を考える人の割合

出所:パーソル総合研究所「転勤に関する定量調査」

不本意な転勤によって離職を考える人は37.7%いることがわかりました。

転勤を避けたいからと安易に転職すると、年収が下がってしまう可能性もあります。

現在の年収やこれからのキャリアプランを計画してから転職を検討するとよいでしょう。

では、現在の日本の平均年収はいくらほどなのでしょうか。