3. 老後に向けて今から取り組むべきこと

老後に向けて現金貯金も必要ですが、それ以外にも対策はいくつも存在します。自分自身にとって効率の良い対策を実践していくことが重要です。ここからはその対策をいくつか紹介していきましょう。

3.1 受け取る年金の見込み額を把握しておきましょう。

老後に向けた対策をしていくうえで、まずは現状を把握することが優先事項です。将来自分が受け取れる具体的な年金額を把握しておくことで、「老後の生活費-年金収入=必要準備資金」が見えてきます。その結果今からどのくらい貯金や投資をすれば良いのかを導くことができます。

まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などで確認してみることをおすすめします。将来受け取る年金額は、ざっくりとですがこれまでの年収や加入期間によって増減します。

実際に受け取る年金見込み額を確認して「少ない」と感じた場合は、現在の働く環境を変えることも選択肢の一つです。

3.2 加入している保険を見直しましょう

将来受け取る年金見込み額を確認した後は、「支出」を減らすことを意識しましょう。支出を減らす上で効果的な手段としてすでに加入している保険の見直しが挙げられます。保険を見直しすることで期待できる効果は主に二つあります。

一つは毎月の保険料が安くなることで固定費が浮くため、貯金や資産運用へとお金を使うことできます。必ずしも見直すことで毎月支払う保険料が安くなるとは限りませんが、10年間、20年間一度も見直しをしていない場合、保険料は安くなるケースが多いです。

二つ目は今後の医療費に対する出費を抑えることができます。年齢とともに病気やケガのリスクが高まっていきます。また医療の発達から新しい治療も増えてきており、古くに加入した保険では「給付対象外」の治療が行われるケースも想定されます。

加入している保険では給付されなかった場合、治療費は老後の生活資金から恐らく捻出することになります。最新の医療が加味されている保険へと見直すことは万が一の際の支出を抑えてくれる効果があります。

3.3 資産運用を活用しましょう。

受け取る年金額を確認し、支出を見直したら必要資金額を目標に資産運用を活用していきましょう。現代の日本は預金金利が低いことから、銀行預金だけでは老後資金の準備が難しいでしょう。

一方で資産運用は、長い年月をかけてコツコツ積み立てていくことで、雪だるま方式で資産を増やしていける可能性もあります。

資産運用は多岐に渡り、NISAやiDeCoなどは皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。それ以外にも個人年金保険や変額保険等、保険商品でも貯蓄性のある商品が昨今増えてきています。

それぞれ特徴やリスクも異なるので自身の目的や価値観に合わせ選んでいきましょう。

4. まとめ

今回、40歳代おひとりさまの「貯蓄割合」や「収入からの何%を貯蓄に回しているか」について紹介していきました。
約3人に1人の40歳代おひとりさま世帯が貯蓄を全くできていない現状がありました。そして、収入から貯蓄に回していない人の割合は約3割となっています。

老後に向けて対策を悩んでいる方は「年金額を把握すること」や「保険の見直し」、「資産運用を活用する」など始めてみてはいかがでしょうか。

おひとりで対策をすることが難しい場合が、「お金のプロ」といわれるFPやIFAなどの専門家に相談するこもいいでしょう。

参考資料

LIMO編集部