偶数月である6月、そして14日は2ヶ月に一度の年金支給日でした。

老後生活の柱でもある年金、とくに厚生年金は現役時代の年収によってもらえる額が変化します。

自分の年収では年金をどのくらい受給できるか把握しておくことが、老後の資金計画の第一歩になるでのではないでしょうか。

今回は、国税庁「平均年収一覧」で年齢別の平均年収をチェックするとともに、年収500万円の人が受給できる厚生年金をシミュレーション!

記事後半では、厚生年金の1万円刻みの受給者数の一覧表を確認していきましょう。

1. 【最新】「年金に関する調査2024」をチェック

日本労働組合総連合会「年金に関する調査2024」の結果をまとめていきます。

調査概要は以下のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:15歳以上の男女1000名
  • アンケート母数:675件
  • 実施日:2024年3月27日~3月29日
  • リリース公開日:2024年5月14日

1.1 高齢期に老齢年金としてどれくらい受給したいと思う?

【写真全9枚中1枚目】老齢年金としてどれくらいの金額を受給したいか。
2枚目では1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別・平均給与を掲載。

老齢年金としてどれくらいの金額を受給したいか

出所:日本労働組合総連合会「年金に関する調査2024」

老齢年金の受給希望額としては「10万円~19万円」が42.4%で最多となりました。その次に多かったのが「20万円~29万円」で30.0%でした。

世代別で見ると60歳代以上の場合のみ「10~19万円」よりも「20万円~29万円」を受給希望とする割合が多くなっています。

実際に年金を受給してみたシニアのなかには、思った以上に生活が厳しい現実を味わった人もいるかもしれません。

シニアの収入の柱である年金を中心に穏やかに生活をするためにも、自分が年金をいくらもらえるのかについては知っておく必要がありそうですね。

2. 【年齢別】国税庁の実態調査の結果をチェック…現代の「平均年収」は?

国税庁の「令和4年分 民間給与実態調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別の平均給与は下記のようになりました。

1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別・平均給与

1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別・平均給与

出所:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」

2.1 <年齢階層別:平均給与の一覧>

  • 19歳以下:124万円
  • 20歳~24歳:273万円
  • 25歳~29歳:389万円
  • 30歳~34歳:425万円
  • 35歳~39歳:462万円
  • 40歳~44歳:491万円
  • 45歳~49歳:521万円
  • 50歳~54歳:537万円
  • 55歳~59歳:546万円(男性平均は702万円で最高平均年収)
  • 60歳~64歳:441万円
  • 65歳~69歳:342万円
  • 70歳以上:298万円

男性の場合は年齢が上がるにつれて平均年収が上昇しており、55〜59歳では平均年収が「702万円」でピークとなっています。

一方、女性の場合はどの年代においても平均年収に顕著な差が見られず、ピークは25〜29歳で「349万円」です。

上記の年代別の賃金差から、女性はライフイベントによって、キャリアを止めてしまうケースが多く、収入の上昇があまり見られない現状が見受けられます。

ライフスタイルの影響も顕著にあらわれる働き方と年収。男女ともに、過去5年間で平均年収帯の割合に大きな変化は見られず、賃金上昇があまりされていない現状がわかります。

それでは、50歳代前半の平均年収に近い「年収500万円」であれば、厚生年金をいくらもらえるかシミュレーションしてみましょう。