3. 厚生年金「月額20万円以上」受け取れる人の割合は?
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男女別における厚生年金の月額階級別の受給者数は下記の結果となりました。
年金受給額のボリュームゾーンは男女によって異なっており、男性では月額17〜18万円、女性では月額9〜10万円がボリュームゾーンとなっています。
なお、厚生年金を受給している総数1599万6701人のうち、厚生年金「月額20万円以上」の受給者と割合は下記の結果となりました。
- 全体:236万2838人(14.7%)
- 男性:230万765人(14.4%)
- 女性:6万2073人(0.4%)
「国民年金よりも手厚い」とされている厚生年金でも、月額20万円以上を受け取っている人は全体の1割程度であり、決して多くはないことがみてとれます。
「思っていたよりも受け取れる年金が少ない」と感じた方は、今のうちから老後の備えを準備しておくことが大切です。
次章にて、今からできる老後の備え3つを紹介していきます。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)