2. 厚生年金と国民年金の平均月額
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金それぞれの平均月額は下記のとおりです。
【厚生年金の平均月額(国民年金を含む)】
- 全体:14万3973円
- 男性:16万3875円
- 女性:10万4878円
【国民年金の平均月額】
- 全体:5万6316円
- 男性:5万8798円
- 女性:5万4426円
国民年金は保険料が一律であるため受給額に個人差が出にくいのですが、厚生年金は年収によって保険料が変動することから、受給額に男女差が生じています。
また、厚生年金は国民年金に上乗せして受給されるため、国民年金よりも倍以上受給額が高い傾向にあります。
とはいえ、厚生年金の全体の平均月額は約14万円であり、現役時代と比較すると「少ない」と感じた方もいるのではないでしょうか。
厚生年金で「月額20万円以上」を受け取っている人はどのくらいいるのか気になります。
次章にて、厚生年金の受給割合を確認していきましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)