【70歳代に夫婦世帯】平均貯蓄額と中央値はいくら?高齢者世帯の半数以上が年金だけで生活できないと回答…
厚生年金・国民年金の平均受給額を《一覧表》でチェック
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人生100年時代。平均寿命が伸びている今、何年続くか分からないセカンドライフにおいて「資産寿命」を考慮しながら、どのようにお金を使っていくかを考えることは大切です。
理想のライフスタイルは人によって異なりますが、現役時代の早いうちからある程度イメージすることや年金制度について知っておくことは無駄ではありません。
本記事では現在のシニア世代、70歳代夫婦世帯のお財布事情を確認し、老後生活を送る上での貴重な収入源となる「厚生年金・国民年金」の平均受給額もあわせて眺めていきます。
1. 年金だけで生活できる高齢者世帯は44%
いまいち「老後」をイメージできないという人も少なくないでしょう。
そもそも、老後を厚生年金や国民年金といった年金収入だけで生活できる世帯がどれくらいかを確認してみます。
厚生労働省が公表した「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、老後、年金収入だけで生活している高齢者世帯は全体の44%でした。
高齢者世帯の半数以上が、不足分を私的年金や貯蓄の取り崩し、労働収入などによって補填していると考えられます。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/AFP・証券外務員一種
北海道教育大学卒業後、株式会社青森銀行へ入行。法人・個人融資業務、リテール営業に従事。日本生命保険相互会社へ転職後は、代理店営業と教育担当を経験。オリックス生命保険株式会社では、生命保険販売業務に携わった。ゼロからの顧客開拓で、お客様の紹介数含め表彰歴多数。現在は、長年の金融業界で培った経験を基に個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。青森県青森市出身。(2024年4月19日更新)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年6月20日更新)