3. 厚生年金に個人差が多い理由
厚生年金において個人差が多いのは、受給額の決定方法に理由があります。
全体平均月額は14万3973円ですが、男性で16万3875円・女性で10万4878円と男女差が生まれるのも、個人差の延長線といえます。
受給額の決まり方を見ていきましょう。
3.1 厚生年金の受給額の決まり方
厚生年金の報酬比例部分は以下の合計額で決まります。
- 2003年3月以前の加入期間:平均標準報酬月額×(7.125/1000)×2003年3月以前の加入月数
- 2003年4月以降の加入期間:平均標準報酬額×(5.481/1000)×2003年4月以降の加入月数
こちらに国民年金や加給年金が加算され、老齢年金額となります。
現役時代の収入を基として計算されるため、個人差が大きいのですね。今のシニアでは女性の賃金が低く、加入期間も極端に短くなっていたことから、男女差も大きくなったと考えられます。
参考までに、月額30万円の年金を目指そうと思うと、40年間の平均年収を約1284万円以上キープしなければなりません。
ある程度の年齢に達すれば年収1200万円超えは現実的かもしれませんが、新卒からキープし続けるのはほぼ不可能です。これからの時代において、年金30万円以上を目指すのは難しいと言えるでしょう。
著者
ファイナンシャルアドバイザー/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/一種外務員資格(証券外務員一種)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)