老後の生活を少しでも楽にするため、定年退職後に働くことを検討する人も多いです。

ただし、老後に働く場合には年金額との兼ね合いが必要になります。場合によっては、老後に働くことで年金支給額が減らされるためです。

本記事では、定年退職後に働いて月20万円稼いだ場合を例に、年金支給額が減らされる仕組みを紹介します。

1. 定年退職後も働く人はどれくらいいるのか

まずは、定年退職後も働く人がどれくらいいるのかを確認しましょう。

【写真3枚】高齢者の就業率の推移(2011~2021年)、2枚目/在職老齢年金の計算方法フローチャート

高齢者の就業率の推移(2011~2021年)

出所:総務省統計局「2.高齢者の就業」

総務省統計局によると、2021年の高齢者の就業率は65歳以上が25.1%、70歳以上が18.1%です。

定年退職後も働く人が一定いることがわかります。また、平均寿命が伸びている日本では今後も高齢者の就業率は上昇する可能性が高いでしょう。

しかし、老後に働くと年金支給額が減らされるという声も聞かれます。

次章で、老後に働くことで年金支給額が減らされるのかを確認していきましょう。