2. 老後も働くと年金支給額は減らされるのか

ではさっそく、老後に働くことで年金支給額が減らされるのかを確認しましょう。

60歳以上の人は、給与と年金合計の月額収入相当額が50万円を超えた場合に50万円超過分の2分の1が支給停止となります。

【フローチャート】在職老齢年金の計算方法

【フローチャート】在職老齢年金の計算方法

出所:日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」

そのため、定年退職後も働いて月20万円の収入を得る場合、年金受給額が月30万円を超える人は年金支給額が減額されることになります。

年金支給額が月33万円であれば給与と年金合計の月額収入相当額が53万円になるため、50万円超過分の3万円の半分である1万5000円が支給停止となります。

月20万円の給与をもらう場合に年金が月30万円を超えると一部支給停止になることを確認しました。

では、年金受給額が月30万円を超えるには現役時代にどれくらいの年収が必要なのでしょうか。