2. 老後も働くと年金支給額は減らされるのか
ではさっそく、老後に働くことで年金支給額が減らされるのかを確認しましょう。
60歳以上の人は、給与と年金合計の月額収入相当額が50万円を超えた場合に50万円超過分の2分の1が支給停止となります。
そのため、定年退職後も働いて月20万円の収入を得る場合、年金受給額が月30万円を超える人は年金支給額が減額されることになります。
年金支給額が月33万円であれば給与と年金合計の月額収入相当額が53万円になるため、50万円超過分の3万円の半分である1万5000円が支給停止となります。
月20万円の給与をもらう場合に年金が月30万円を超えると一部支給停止になることを確認しました。
では、年金受給額が月30万円を超えるには現役時代にどれくらいの年収が必要なのでしょうか。
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、フリーランスとして保険や投資、税金などのお金に関する記事の執筆や個別相談・ライフプランニングの作成・実行支援を行っている。