4. 資産運用に関する意識調査

資産運用をどのような目的で実施しているのか、投資家の考えを確認しましょう。

4.1 資産運用の目的

ソニー銀行株式会社は、銀行口座を保有する顧客を対象に「資産運用意識調査結果」を、2024年5月15日に公開しました。

その結果、最も回答率の高かった資産運用の目的は「老後、将来への備え」で、全体の82%となっています。

将来の年金不安や物価高による資産価値の目減りといった懸念事項が影響しているといえるでしょう。

次いで割合の多かった項目は「余裕資金ができたから」で、全体の37.2%でした。

一方、生活費を工面するのがやっとの状態では、貯蓄や投資にお金を回せないでしょう。

貯金や投資に回せない実態も確認します。

4.2 貯金や投資に回せていない人も

株式会社LENDEXが、年収400万円から600万円の人を対象に、貯金額や投資額を調査しました。

その結果、毎月の貯金をしていない割合は、全体の24.67%となっています。

毎月の貯金をしていない割合

毎月の貯金をしていない割合

出所:株式会社LENDEX「貯金額・投資額に関する調査」

年収400万円から600万円の人は、およそ4分の1が貯金していない結果となりました。

さらに、投資にお金を回せていない人の割合は、全体の54%となっています。

投資にお金を回せていない人の割合

投資にお金を回せていない人の割合

出所:株式会社LENDEX「貯金額・投資額に関する調査」

投資に回さない人に関しては、およそ2人に1人が投資していない結果となりました。

最近の物価高などで、生活費が家計を圧迫している可能性があります。

では、収入から投資にお金を回せていない場合、どのような対策を取る必要があるのでしょうか。

投資に回す資金を捻出するための方法について解説します。