2. 子どもがいる世帯の貯蓄額はいくら?

まずは、年収600万円台の世帯の暮らしぶりから確認していきます。

総務省統計局による「家計調査報告(貯蓄・負債編)」では、年収600万円台の二人以上・勤労世帯の傾向は下記の結果となりました。

年収600万円台の二人以上・勤労世帯の貯蓄

年収600万円台の二人以上・勤労世帯の貯蓄

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」を参考に筆者作成

2.1 年収600万円〜650万円世帯

  • 世帯人数:3.22人
  • 世帯主の配偶者のうち女の有業率:57.6%
  • 世帯主の年齢:49.8歳
  • 持ち家率:84.7%
  • 年間収入:622万円

2.2 年収650万円〜700万円世帯

  • 世帯人数:3.31人
  • 世帯主の配偶者のうち女の有業率:55.5%
  • 世帯主の年齢:49.0歳
  • 持ち家率:81.4%
  • 年間収入:672万円

年収600万円台の勤労世帯の世帯人数は平均3人となっており、子どものいる世帯が多いことがわかります。

また、年収600万円台の「世帯主の配偶者のうちの女の有業率」は50%を超えており、「共働き」をしている世帯が多い傾向にあるとうかがえます。

なお、「世帯主の配偶者のうちの女の有業率」は年収が高くなるほど割合が多くなっていることから、年収の高さは「共働きの有無」も影響しているのでしょう。

次章では「年収600万円台世帯の貯蓄額とその内訳」に迫ります。