4. 年収600万円の生活実態

ここからは年収600万円の手取りや生活費の実態について確認しましょう。

4.1 年収600万円の手取りはいくら?

年収600万円の手取りは、およそ額面の75%から85%とされています。

そのため、手取り額は450万円から510万円程度が目安です。

賞与が年間で月収の4ヵ月分だと想定すると、手取りの月収は約28万円から約31万円になります。

では、生活費における平均的な支出額がいくらなのか確認しましょう。

4.2 年収600万円の生活費はいくら?

年収600万円の生活費は、2人以上の世帯で29万2861円でした。

年収階級ごとの生活費は、以下の通りです。

年収階級ごとの生活費

年収階級ごとの生活費

出所:総務省「家計調査(家計収支編)」

仮に手取りが約28万円から31万円だとすると、収入と支出がほぼ同じ額となります。

住宅費や教育費などの支出がかさむため、ファミリー世帯では貯蓄にお金を回せない可能性があるでしょう。

4.3 年収600万円の貯金額は?

年収600万円の貯蓄額は1517万円でした。

内訳をみると、以下の通りです。

  • 通貨制預貯金:531万円
  • 定期性預貯金:448万円
  • 生命保険など:291万円
  • 有価証券:228万円

年収600万以上の貯蓄額は、以下の通りです。

年収600万以上の貯蓄額

年収600万以上の貯蓄額

出所:総務省「家計調査(貯蓄・負債編)」

ただし、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」の結果を見ると、年収600万円でも貯蓄できない世帯もいるようです。

年収500万円以上750万円未満で金融資産を保有していない割合は、20.1%でした。

およそ5世帯に1世帯は貯蓄できていない結果となっています。

もし貯蓄ができていない場合、手取りからいくら貯蓄に回すべきか確認しましょう。