2. 安易に植えてはいけない「生育旺盛で繁殖力が強い」ハーブ2選

2.1 ミント類[落葉多年草]

【写真1枚目/全4枚】鉢植えで育てていたはずのアップルミント、地下茎をのばして逃げ出すの図。

写真:LIMO編集部撮影

冒頭でもふれたミント類は、スーッとした清涼感が心地よいハーブ。さまざまな香りの品種があり、ハーブティーやスイーツ、芳香剤など楽しみ方もたくさんあります。

しかしミントは「植えてはいけない植物」として有名です。

とても強健な植物で生育旺盛。地下茎でどこまでも広がっていきます。数年たつと茎が木のように固くなり、撤去するのも一苦労。

わずかに残った地下茎や、カットした茎からも根を出して繁殖するため、一度庭に植えると取り返しがつかなくなりがちです。

記者は鉢植えでアップルミントを育てていますが、毎年植木鉢が地下茎でパンパンになります。また、写真のようにいつの間にか離れた場所から生えてくることもあります。

※参考価格:200~600円前後(3~3.5号ポット苗)

2.2 ジャーマンカモミール[一年草]

こぼれ種からどんどん増える「ジャーマンカモミール」

Allexxandar/shutterstock.com

リンゴのような甘い香りのハーブティーで知られるジャーマンカモミール。春から梅雨時にかけて、野趣あふれるかわいらしい花を咲かせます。

ジャーマンカモミールは花付きがとてもいい植物。一年草ですが、花が咲き終わると小さな種を無数につけるため、毎年こぼれ種からどんどん増えて群生します。

また、アリやアブラムシがたくさん集まるため、虫が苦手な方は不快な思いをするかもしれません。

ハーブティーを楽しむために植えるなら、タネがつく前にこまめに花を収穫しましょう。

※参考価格:120~500円前後(3~3.5号ポット苗)