4. 知っている人だけが得をする!「ネット銀行」を選ぶポイント

では、実際に、ネット銀行に口座を開設する場合、どの銀行を選んだら良いのでしょうか。ネット銀行を選ぶ際のポイントを確認していきましょう。

  1. 手数料や金利を確認
  2. 相性が良いクレジットカードやポイントサービス、特典を確認
  3. ネット銀行の使用目的を明確にする

4.1 1.手数料や金利を確認

まずは、ネット銀行の手数料や金利について確認しておきましょう。よく振り込みを行う振込先銀行と相性が良いと、手数料が安く済む場合があります。逆に、他行で相性が悪いと、手数料が高くなってしまうケースもあるでしょう。

また、メガバンクの場合、普通預金の金利に違いはありませんが、ネット銀行の場合、普通預金の金利も銀行によって異なっています。

できるだけ金利が高いネット銀行の方が、ただお金を置いておくだけでも、お金が少しずつ増えていきます。

4.2 2.相性が良いクレジットカードやポイントサービス、特典を確認

ネット銀行の場合、相性が良いクレジットカードや、ポイントサービス、証券会社などがあります。グループ会社の金融機関に統一すると、ポイントが貯まりやすかったり、特典が受けられたりとメリットがあります。

例えば、楽天銀行は、楽天カードや楽天証券と併用すると、ポイントが貯まりやすくなります。

auじぶん銀行は、Pontaポイントを貯めることができるので、auカブコム証券で投資をしている人や、auのスマートフォンを使っている人もお得に感じるでしょう。

また、最近スタートしたJREバンクは、JR東日本のサービスを受けることができる特典を実施しています。普通列車グリーン券を無料で利用できるSuicaグリーン券がもらえるなど、JR東日本のユーザーにとっては嬉しい特典です。

現在利用しているクレジットカードを確認したり、新たにネット銀行とクレジットカードをセットで新規契約したりすることを検討してみましょう。

4.3 3.ネット銀行の使用目的を明確にする

特典が魅力的だからといって、闇雲にネット銀行で口座開設を行うのはNG。口座開設をしている銀行が増えれば増えるだけ、お金の管理が複雑になります。

それぞれの銀行に貯金が分散されてしまうと実際今全部でいくら貯金があるか分からなくなったり、毎月全体でお金をいくら使っているのか収支が見えにくくなります。

ネット銀行の使用目的を明確にし、多くても2~3社にするなど、自分が管理できる範囲内で、ネット銀行を利用しましょう。

5. まとめにかえて

インターネット上でほぼすべての手続きを実施できて、利便性が高く手数料の安いネット銀行は、忙しい私たちにとって強い味方です。

しかし、直接銀行員に相談するのが難しい、複雑な手続きも自分で行わなければならないなどのネット銀行のデメリットをしっかり覚えておきましょう。

自分が管理できる範囲内で、ネット銀行を活用していきたいものですね。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵