2. 【現役FPが解説】ネット銀行のメリットとは?特徴まとめ
まずは、大手メガバンクや地方銀行と、ネット銀行の違いを確認していきます。
大手メガバンクは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などを指し、日本全国に支店があり、実店舗を構えています。
それぞれ支店には、営業時間に銀行員が常駐しています。ATMの操作方法を教えてくれたり、各種手続きを行ってくれたりなどに限らず、お金に関する相談もできます。
また、地方銀行は、横浜銀行、静岡銀行、広島銀行、福岡銀行など、地方都市を中心に実店舗を構えている銀行です。
メガバンク同様、各支店に銀行員がおり、地域密着型できめ細やかなサービスを提供しているのが一般的です。
ネット銀行には登録上の「支店」がありますが、基本的に銀行員が常駐する実店舗を持っていない特徴があります。
また、ネット銀行はお金の振込みや預入れなど、インターネット上でほぼ全ての手続きを行います。たとえばネット銀行の専用のアプリを使ったり、パソコンで専用ページにログインする必要があります。
ただしネット銀行においては、複雑な手続きについても支店の銀行員に相談するのが難しいというデメリットがあります。
たとえば、預金者が亡くなり相続手続きをしなくてはならない場合も、必要書類の揃え方や書類の書き方など自分で調べて行わなければならないケースが多いでしょう。
相続手続きを頻繁に行うような方は少ないので、複雑な手続きに戸惑う人もいるかもしれません。
銀行員に相談することができるメガバンクや地方銀行の方が、イレギュラーな対応の際には使いやすい可能性があります。
さらに、ネット銀行はメガバンクや地方銀行に比べて、一般的に振込手数料などの各種手数料が安い特徴があります。これはメガバンクや地方銀行のような支店を持たない分、人件費など経費を大幅に削減できるためです。
ネット銀行は、銀行員の方に相談ができないなどデメリットがありますが、その分だけ手数料のネット上での完結や手数料面でのメリットがあるといえるでしょう。
次の章からは、実際にネット銀行で利用されているサービスや銀行選定時に重視するポイントを意識調査から読み取っていきましょう。