2. 植えてはいけない?きれいな花が咲くグランドカバー3選
2.1 ヒメイワダレソウ(リッピア)[常緑多年草]
春から晩秋まで長い期間、ランタナに似たかわいい小花を咲かせるヒメイワダレソウ。芝生よりも育てやすく、常緑で雑草を抑制し、踏んでも大丈夫など、グランドカバーとしての利点がたくさんある植物です。
しかし、その利点を上回ってしまうのが繁殖力の強さ。タネの発芽率がよいことに加え、茎からも根を出して繁殖します。地中に残った地下茎からも発芽して成長するため、一度植えると完全に撤去するのが難しい植物です。
ヒメイワダレソウは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されています。
※参考価格:130~650円前後(3号ポット苗)
2.2 ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)[常緑多年草]
ツルニチニチソウは、春から梅雨前にかけてかわいらしい花を咲かせます。斑入りの品種もあり、花も葉も楽しめるグランドカバー植物。日陰でも育つため、一見使い勝手のよい植物に感じられます。
しかし強健で成長スピードが早く、伸びたつるからも根を出して広がっていきます。また、ツルニチニチソウには毒があるため、小さなお子さんやペットが口に入れないように注意が必要。茎などの切り口から出る白い液でかぶれることがあるので、お手入れの際は手袋をつけましょう。
ツルニチニチソウも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されています。
※参考価格:250~1100円前後(3~3.5号ポット苗)
2.3 ヒメツルソバ(ポリゴナム)[落葉多年草]
ヒメツルソバは、春から晩秋までの長い期間、金平糖のようなかわいらしい花を咲かせます。秋には紅葉も楽しめるため、季節を感じられるグランドカバー植物です。
しかし、ヒメツルソバも繁殖力がとても強い植物。地下茎だけでなく、こぼれ種でも増えることから、各地で雑草化しています。タネの発芽率もよく、ブロックやコンクリートなどの隙間でも発芽して成長します。
ヒメツルソバは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。
※参考価格:250~650円前後(3~3.5号ポット苗)