6月14日(金)は2ヶ月ぶりの年金支給日。今回は2024年度の年金が支給される最初の支給日です。

2024年度は、前年である2023年度比で2.7%増額となることが厚生労働省から公表されています。

一方、年金の増額率が物価の急激な上昇を下回っているため、実質的に目減りだという見方も指摘されています。

今回は2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認しましょう。

あわせて、6月に送付される予定の年金振込通知書の見方や、老齢年金全体の平均年金月額を一覧で紹介していきます。

1. 【2024年】年金支給日カレンダーで「支払対象月」をおさらい

2024年になり約半年が経過していますが、年度切り替えのタイミングによって2024年度分の支払いは次回の6月14日が最初の支給日となります。

原則、公的年金は偶数月の15日に支給されるもの。15日が土日祝日の場合には、直前の平日に支払われます。

【写真全12枚中1枚目】2024年:年金支給日のカレンダー。
2枚目以降では、年代別の国民年金・厚生年金の「平均受給額」一覧表を掲載。

【写真全3枚中2枚目】2024年:年金支給日のカレンダー

出所:日本年金機構「Q年金はいつ支払われますか。」をもとにLIMO編集部作成

1.1 〈2024年の年金カレンダー:支払対象月〉

  • 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
  • 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
  • 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
  • 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
  • 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
  • 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分

現役時代の給与と異なり、2ヶ月に1回支給される国民年金・厚生年金などの公的年金。

2ヶ月分が一度に支給されるため注意が必要です。勘違いして使い込まないようにしましょう。

とくに公的年金制度の2階部分にあたる厚生年金では、現役時代の働き方により年金受給額が異なります。

自身の年金見込み額を知りたい人は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用してみてください。

では、現代シニア世代はいくら年金を受給しているのでしょうか。次の章から詳しくみていきましょう。