2. 25日線、75日線付近で上値が重い

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線付近でもみ合う動きが続いています。先週はこのもみ合いを上抜けることができるかどうかがポイントでした。実際には、週初27日(月)にはローソク足の実体が75日線を上抜けたものの、その後は十字線、さらに陰線となって再度75日線を割り込みました。さらに週末にかけてはその下の25日線も割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。一つ心配なのは先週の下落により直近の押し安値でもあり、心理的節目でもあった3万8000円付近を下回ってしまったことです。これにより、5月20日の高値(3万9437円)を始点とする短期的な下降トレンドが形成されてしまいました。

ここから上昇トレンドに転じるためには、まずは3万9437円を回復する必要があります。その後、3月22日の高値(4万1087円)などを突破できれば、目線を上に持つことができます。

逆に、ここからさらに下値メドである4月19日の安値(3万6733円)を割るようであれば注意が必要です。心理的節目となる3万6000円、さらには200日線のある3万5000円あたりまでの下落もあり得ます。

まずは今週、25日線、75日線を回復できるかどうか確認したいところです。判断が難しいようであれば、両移動平均線を回復してから出動しても遅くはないでしょう。

今週、25日線、75日線を回復できるかどうか確認したいところです。判断が難しいようであれば、両移動平均線を回復してから出動しても遅くはないでしょう。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃