2. 【新NISA】10年間の積立投資で資産はいくら増える?期待値シミュレーション
本章では、これから10年間、新NISAのつみたて投資枠を活用した積立投資で、資産がどれくらい増える期待があるかをシミュレーションしていきます。
《シミュレーション条件》
毎月の積立金額:1万円・3万円・5万円・7万円・10万円
想定利回り:3%・5%・7%・10%
《シミュレーション結果》
2.1 【毎月1万円×10年間】
10年間で積み立てられる元本は120万円
- 想定利回り3%:140万円
- 想定利回り5%:155万円
- 想定利回り7%:173万円
- 想定利回り10%:205万円
2.2 【毎月3万円×10年間】
10年間で積み立てられる元本は360万円
- 想定利回り3%:419万円
- 想定利回り5%:466万円
- 想定利回り7%:519万円
- 想定利回り10%:615万円
2.3 【毎月5万円×10年間】
10年間で積み立てられる元本は600万円
- 想定利回り3%:699万円
- 想定利回り5%:776万円
- 想定利回り7%:865万円
- 想定利回り10%:1024万円
2.4 【毎月7万円×10年間】
10年間で積み立てられる元本は840万円
- 想定利回り3%:978万円
- 想定利回り5%:1087万円
- 想定利回り7%:1212万円
- 想定利回り10%:1434万円
2.5 【毎月10万円×10年間】
10年間で積み立てられる元本は1200万円
- 想定利回り3%:1397万円
- 想定利回り5%:1553万円
- 想定利回り7%:1731万円
- 想定利回り10%:2048万円
※上記は簡易的なシミュレーション結果です。投資信託の利回りは確定されたものではなく、運用状況により元本割れとなる場合もあります。
シミュレーション結果を見ると、銀行の預貯金では達成できない運用効果が期待できることがお分かりいただけると思います。
また、NISA口座を活用することで利益がすべて非課税になることも、資産運用において大きなアドバンテージです。
例えば、50万円の利益が出れば、課税口座の場合、約20%=約10万円の税金がかかるため手取りは約40万円となります。
NISA口座ではこの約20%の税金がかからないため、50万円全てを受け取ることができます。
なお、想定利回りが高くなるほど期待できる利益が大きくなりますが、投資においてはリターンとリスクは背中合わせとなる点にご留意ください。
リスクをどの程度許容できるかは人それぞれです。勧められたから、人気の投資商品だから、といった理由で自身のリスク許容度を超える投資をしてしまうと、日々の値動きに一喜一憂することになるでしょう。
どのような期待があって、どのようなリスクがあるのかを十分に理解した上で投資すべきかを検討してください。
さて、新NISAを活用した積立投資で老後資金を準備する方も多いようです。厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、老後、公的年金による収入だけで生活できている高齢者世帯は全体の44%でした。
高齢者世帯の半数以上が、貯蓄の取り崩しや労働収入、子どもからの仕送りなどで不足分をカバーしていることがわかります。
いったい、老後に受給する公的年金はどれくらいなのでしょうか。
参考までに、次章で国民年金・厚生年金の平均受給額を確認していきます。