一般財団法人 労務行政研究所は、東証プライム上場企業を対象に2024年夏季ボーナスの妥結水準調査を行いました。

調査の結果、全産業114社の夏季賞与・一時金の支給水準は平均「84万6021円」、前年同期比で4.6%アップしていることが分かりました。

業種や企業によって事情は異なりますが、夏のボーナスが楽しみですね。

ボーナスで、話題の新NISAを活用した投資を検討している方もいるかもしれません。

そこで、本記事では新NISAの「つみたて投資枠」を活用した積立投資で、10年間で資産をいくら増やす期待がもてるのか「積立額1~10万円」×「想定利回り3~10%」でシミュレーションしていきます。

1. 新NISA「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い

2014年に創設されたNISAは、2024年1月、長期的な資産形成により適した内容に改良されました。

新NISAは毎月少しずつ積み立てる形で投資を行うのに適した「つみたて投資枠」と、ある程度まとまった資金を一括投資して成長を見守るのに適した「成長投資枠」に2つの枠があります。

【写真3枚】1枚目/新NISAのポイント、2枚目/新NISA積立投資シミュレーション結果

新NISAのポイント

出所:金融庁「NISAを知る」

1.1 【新NISA つみたて投資枠】

  • 非課税保有期間は無期限
  • 口座開設期間は無期限
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能
  • 年間投資枠は年間120万円
  • 非課税保有限度額(総枠)は最大1800万円
  • 非課税保有限度額(総枠)の再利用が可能

つみたて投資枠で投資できる商品は、金融庁が定める長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託です。

個別の株式に投資することはできません。

1.2 【新NISA 成長投資枠】

  • 非課税保有期間は無期限
  • 口座開設期間は無期限
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能
  • 年間投資枠は年間240万円
  • 非課税保有限度額は最大1200万円
  • 非課税保有限度額(総枠)の再利用が可能

成長投資枠で投資できる商品は投資信託や上場株式など。つみたて投資枠より投資可能商品の幅が広くなります。

投資初心者においては、つみたて投資枠で毎月少額を積み立てていく方法がおすすめです。

では、つみたて投資枠を活用した積立投資で、資産をどれくらいつくることができるのでしょうか。

次章でシミュレーションしていきます。