4. 年収1000万円超は何パーセントか
最後に国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」より、金額ごとの給与所得者の割合をグラフで確認します。
全体を見ると日本の平均年収である年収400万円以上は48.8%。
憧れる人が多い年収1000万円以上を見ると5.4%となっており、給与所得者のおよそ20人に1人でした。年収1000万円を超えるのは少数派で難しいことがわかりますね。
5. 長く働く時代、老後も考えたキャリアプランを
現代は60歳代で働く方も多く、一昔前よりも仕事をする期間は長くなっています。
70歳まで働くと考えれば、30歳でも残り40年、40歳でも残り30年、50歳でも残り20年にもなります。
生活の中でも仕事をする時間は長いですから、やりがいや希望、適性、働きやすさ、収入、キャリアアップなど、さまざまな側面でみながら、ご自身に合った長く働き続けられるキャリアを考えてみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。