今春、退職をされた方の中でも、今までの勤務実績に応じて企業年金や退職金を受け取った方もいるでしょう。

退職一時金や年金として受け取ることで、退職後の生活の安心感が増すでしょう。

しっかりと手続きできれば良いのですが「受け取り手続きをしていなかった」「忘れていた」「そもそも加入していることを知らなかった」という人が見受けられます。

勤務先が手続きしてくれることもありますが、加入していた制度を知らないと受け取り漏れ、手続き漏れが発生するので注意が必要です。

今回は、企業年金の種類と制度について確認していきます。記事の後半では、受給漏れを防ぐための手立てを考えていきましょう。

1. 自分の勤め先にある「企業年金」、知っていますか?

勤務先でどのような企業年金制度があるか、その手続き方法を知っていますか。

多くの方が一時金や年金形式で受け取られると思いますが、退職前や退職後に内容を確認して手続きをしましょう。

1.1 〈主な「企業年金」の一覧〉

  • 確定給付企業年金(DB)
  • 企業型確定拠出年金(DC)
  • 厚生年金基金

これらの制度は、公的な国民年金(1階部分)や厚生年金(2階部分)の上乗せ部分となり、日本年金機構や共済組合での手続きできません。

各機関での手続きとなるため、手続き漏れが発生しがち。しっかりと把握しておく必要があるといえるでしょう。

次の章から、それぞれの制度について確認していきましょう。