2. 保険営業がきつい理由(その1):顧客の興味関心が新NISAなどの投資に傾いている

2024年1月より新NISAが開始されて以降、資産形成層における投資への興味や関心はこれまで以上に高まっています。

これまでは、資産形成層が初めて接する金融商品は「生命保険」であることが多い傾向にありました。そうした環境下では、現状と比較すると保険の必要性はお客様に届けやすかったかもしれません。

一方、新NISA時代の現在は、資産形成や資産運用への興味や関心が資産形成や資産運用に必要な金融商品に傾いているといえるでしょう。

結果、保険営業が保険についてお客様に対して直接お伝えしても、お客様から新NISAの話題を聞かれてしまい、どう答えたらよいのかと悩む保険営業も多いようです。

2.1 保険営業がきつい理由(その2)新NISAの話題から運用型保険商品の提案ができない

お客様の新NISAへの興味や関心が強いため、新NISAの話題を避けて通ることはできません。

新NISAの制度について説明をし、長期投資に必要な保障の確保と投資の必要性について気づいていただくことが重要です。その中で、終身保険や変額保険といった運用型保険商品の提案をすることも可能でしょう。

ただ、新NISAにしか関心がないお客様に対して、新NISAの制度内容を十分に理解してもらうところからスタートし、その後に運用型保険を知っていただき、さらに関心を持っていただくのはハードルが高いと考える保険営業も多いのではないでしょうか。

また、お客様の興味や関心を踏まえるにしても、最終的には異なる金融商品の話題を持ち出すこと、また説明をすることが営業として結果を出すことに時間がかかりすぎるという感想もあります。

こうした経験をした保険営業は、新NISA時代の「保険営業はきつい」と感じるようです。