5. 70歳代の平均貯蓄額を深堀り
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」から、70歳代の単身世帯・二人以上世帯の貯蓄額を見ていきます。
5.1 70歳代の単身世帯の貯蓄一覧
- 金融資産非保有:26.7%
- 100万円未満:5.8%
- 100~200万円未満:4.3%
- 200~300万円未満:4.1%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:6.6%
- 700~1000万円未満:5.1%
- 1000~1500万円未満:8.6%
- 1500~2000万円未満:5.3%
- 2000~3000万円未満:8.2%
- 3000万円以上:17.3%
平均:1529万円
中央値:500万円
5.2 70歳代の二人以上世帯の貯蓄一覧
続いて二人以上世帯における貯蓄です。
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100~200万円未満:5.1%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:4.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:10.2%
- 1500~2000万円未満:6.6%
- 2000~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
平均:1757万円
中央値:700万円
平均額だけ見ると、多くの資産がある印象を受けます。内訳を見ても、3000万円以上という高額を保有する世帯が存在しますね。
しかし、「金融資産非保有」という世帯も単身世帯で26.7%、二人以上世帯で19.2%にのぼり、苦しい生活を余儀なくされている世帯も多いとうかがえます。
ほとんど資産がなく、年金収入が少ない世帯にとっては、やはり住民税非課税世帯に対する給付はありがたいといえるでしょう。
さて、住民税における「非課税」について解説しましたが、他にも知っておきたい非課税制度は存在します。うまく生活に取り入れられると、節税になる可能性もある制度について、ファイナンシャルアドバイザーである筆者が解説します。