過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年6月5日) |
生活費を年金収入だけでカバーできない「老後の赤字」を想像し、不安を覚える人は多いかと思います。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)によれば、夫婦2人で老後生活を送る上で必要となる最低日常生活費は月額で平均22万1000円となっています。
また、ゆとりある老後生活を送るための費用は平均で36万1000円となっており、ゆとりある老後を送れるだけの年金を受け取れる人がどれだけいるのか気になるところです。
私は以前金融機関でマネーセミナーの講師やマネープランニングのアドバイザーをしており、約1000人以上のみなさんのお金の相談を受けてきました。
相談では、老後の収支を心配する人は非常に多く、どのくらいの年金を受け取ることができるかを「ねんきん定期便」から一緒に確認させていただくこともよくありました。
そこで今回は、ゆとりある老後生活を送ることができる可能性の高い「ひと月30万円超」の年金受給者がどのくらいいるのかを確認していきたいと思います。
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厚生年金の平均年金月額はいくらか
厚生労働省年金局が2020年12月に公表した「令和元年(2019年)度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の受給額の月額を以下のとおりです。
厚生年金保険(第1号)平均年金月額
14万4268円(うち男性16万4770円、女性10万3159円)
厚生年金の平均年金月額には男女差があり、男性のほうが約6万円多くなっています。夫婦世帯か単身世帯かによって、世帯の受給額にはかなりの開きが出てきそうですね。