4月に就職や転職、異動で職場が変わり、やっと慣れてきたという方もこの時期は多いでしょう。

仕事の悩みでトップに挙がりやすいのが「人間関係」。特に上司や部下とのコミュニケーションに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

一口にコミュニケーションといっても、現代では対面だけでなくメールやビジネス用のメッセージアプリなどさまざまなツールがあり、また各人の性格や特徴、それまでの経験もそれぞれのため、多様な悩みを抱えやすいものです。

今回は株式会社SMBが行った上司(経営者)と部下のコミュニケーションギャップ調査を確認しながら、上司と部下で起きがちなコミュニケーションの不満と対策、また管理職から非役職者までの平均的な賃金も確認していきましょう(2024年5月21日公表)。

1. 中間管理職はいくら稼いでるのか。平均的な賃金や年収は?

まずは厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 ‐ 役職別」を参考に、中間管理職から非役職者までの平均的な賃金を確認しましょう。

【写真1枚目/全3枚】中間管理職の月給はいくら?2枚目から「ありがちな上司と部下のコミュニケーションギャップ」をランキングで見る!

中間管理職の月給

出所:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 ‐ 役職別」

 

1.1 中間管理職:賃金※(男性・女性)

  • 部長:58万6200円(59万3100円・52万100円)
  • 課長:48万6900円(49万5600円・43万5000円)
  • 係長:36万9000円(37万9100円・33万7600円)
  • 非役職者:28万1600円(30万100円・25万3200円)

調査実施年6月分の所定内給与額の平均。6月分として支給された現金給与額のうち、超過労働給与額(時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日出勤手当、宿日直手当、交替手当として支給される給与)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額。

部長は60万円近くとなっており、非役職者のおよそ2倍となっています。課長が50万円近く、係長が約37万円となりました。

また、男性と女性別に見ると部長では約7万円、課長では約6万円の差が見られます。

上記を参考に、ボーナスを年2回、賃金の2カ月分として換算すると、部長の年収は約937万円、課長は約779万円、係長は約590万円、非役職者は約450万円となりました。